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2005年10月25日

クラッチ選びのポイントとは?

クラッチを選ぶ時、試乗なんてそうそうできるものではありませんよね。
人の話や、カタログなどでの情報収集、あとはお財布との相談、がメインになるとは思いますが、
ここではそんな際の選ぶポイントの判断材料になるような点をピックアップしてみます。


●純正形状?マルチ?
 ひと昔前までは、マルチプレートは扱いにくいし、とんでもない馬力の車が組むもの。純正形状の強化品は足がつってしまう位に重いもの。
という認識がありましたが、今はそのような事はありません。
マルチタイプも大分価格が安くなりましたし、純正形状のシングルプレートでも高馬力対応で軽い物も多くなりました。
一般的には馬力に応じてチョイスしますが、最近はシングルプレートでもnismo社、HPI社などから扱いやすい高出力対応品が発売されています。
今はターボ車の場合、ポン付けタービン以上のチューニング予定がないのであれば、純正形状でも良いでしょう。NA車の場合はマルチプレートにする必要性は殆どありません。
いずれハードチューニングにステップアップしたい。ドリフトなど過酷な使用にも耐えるものが良い。という場合は、マルチプレートがオススメです。マルチプレートなら、あとでプレートの枚数を変更できたり、ダンパーの有無を変更できたりする商品も発売されています。


●ダンパー付きって何?
ダンパーは、クラッチディスクのセンター部に組み込まれたスプリングで、クラッチの繋がる際の衝撃を吸収し、乗りやすくする為に付いています。純正にはほぼ必ずダンパーが付いています。レースなどでは余計な機構は省いて、レスポンス向上の意味もあり、ダンパーレスにしています。マルチプレートクラッチにはダンパーレス設定のある商品もあります。
サーキット走行やドリフトなどではダンパーの有無によるダイレクト感は非常に有効ですが、
ダンパーレスの場合、ミッションノイズ・デフノイズ(ガラガラ音)が室内に多く入ってきますし、エンジンレスポンスの良い車両ですと、パーシャル領域(アクセルをほんの少し開けている状態)でギクシャクし、乗りにくくなる場合もあります。ストリートでの快適性を重視する人には、ダンパーレスはオススメできません。最近はカーボンクラッチや、nismoカッパーミックスなどディスク自体に衝撃吸収性がある為スプリングの存在しないダンパー付きタイプもあります。
ちなみにORC製品の品番末尾のD(409D、709Dなど)はダンパー付きの意味です。


●シャリシャリ鳴るほうがカッコいい?
マルチプレートクラッチでシャリシャリと鳴っている音は、プレッシャープレートのガタつき音です。
ORC社、OS技研社に代表される、クラッチ内部でプレッシャープレートがフリーになるクラッチでは、この音がよく発生します。エクセディ社、nismo社、TRD社製等に代表されるプレッシャープレートが板バネによってカバーと接続されているタイプではこのような音は発生しません。
もし、もっとシャリシャリ音を出したい。という場合はクラッチカバーの柱の角度を不均等にしたり、プレッシャープレートの切り欠きをアンバランスに加工したりする事で、もっと音を大きく出す事はできますが、オススメはできません。
昔はシャリシャリ音がしているのは組み付けがヘタな証拠、クラッチの切れが悪い証拠、として嫌われたものですが、時代の流れでしょうか??


●作動変換って何よ?
クラッチのカタログなどでよく聞く言葉が作動変換。プッシュ式クラッチとプル式クラッチという2つの作動方式を変更する際に使われる言葉です。
何で変換しなきゃイカンのよ? という事を考えると思いますが、クラッチのプル式という作動方法はエクセディ社の特許。よその会社は使えません。その為、純正がプル式クラッチの車両にOS社、ORC社などのクラッチを取り付ける際には、プッシュ式の作動方法に変換する必要があるのです。
トヨタ1JZエンジン全般、マツダFD3S、スバルEJ20全般、などは純正がプル式、日産車では近年プル式に変更されつつあり、BNR32は途中(後期型)からプル式、ER34はプル式、シルビアなど比較的古いクルマはプッシュ式です。
ちなみにニスモ社、TRD社、マツダスピード社などがプル式を採用しているのは、エクセディ社からOEM供給されている商品を販売しているからなんです。


●フライホイールは軽いほうがイイ?
フライホイールは何の為にあるかというと、慣性を付けて乗りやすくする為にあります。
エンジン軸に重たいプレートを付けて、レスポンスが良くなりすぎないように、急激にエンジンブレーキが効くのを抑えるように、上り坂で急に失速するのを抑えるように、という意味で付いています。
スポーツ走行の場合、レスポンスは良いほうがイイですし、エンジンブレーキは効いた方が良いです。
じゃあとことん軽ければイイじゃん。という話になりますが、そうではありません。
レスポンスが良すぎれば、発進すら難しくなりますし、エンジンブレーキが効きすぎると街乗りでは非常に乗りにくくなります。さらにクルマによってはレスポンスが良すぎる為に、エンジン制御にまで悪影響が出て、アイドリングが不安定になってしまい、ECUの学習ができなくなってしまう車両もあります。適度な軽さの商品を選ぶ事もポイントです。今は純正形状、マルチプレート、ともに殆どの商品がフライホイール付のセットでの商品となっています。別メーカー同士を組み合わせても良いですが、いい結果を生み出すのはプロでも難しいです。ショップのアドバイスを参考にしましょう。
ちなみにマルチプレートクラッチは一式を組んだ状態でシステムが純正より軽量になるよう、考えられています。


投稿者 tuningfan : 2005年10月25日 20:08